花も刀も
山頭火 山本周五郎
Narrator 七味春五郎
Publisher: 丸竹書房
Summary
平手 幹太郎は、幕末の剣客。 本名は平田三亀というそうです。 講談『天保水滸伝』では、笹川繁蔵一家にくみし、大利根河原の決闘に参加し、闘死したとされる人物です。 さて、本作は、山本周五郎の手によるものですが、なぞおおき平手造酒の前半生を、屈辱と挫折のなかに見事に描ききっています。 ■登場人物紹介 主要登場人物 ・平手幹太郎(みきたろう)のち深喜 主人公。剣術に秀でた青年で、家族のために努力を重ねるが、道場で破門される。誠実で義理堅く、どんな困難にも立ち向かう。 ・お豊 幹太郎を助ける若い女性。17歳。小料理屋で働きながら孤独に生きているが、無邪気さと大胆さを併せ持つ。 ・秋田平八(へいはち) 幹太郎の友人で道場の経理を担当する元剣士。冷静で頼れる人物。 ・幸坊(こうぼう) 路地裏で幹太郎とお豊に出会う浮浪児。ませた性格だが、幹太郎たちに懐く。 道場関係者 ・淵辺十左衛門(ふちのべ じゅうざえもん) 幹太郎の師範。厳格だが、自分の流儀を守るため幹太郎を追放する。 ・納屋孝之助(なや こうのすけ) 道場の筆頭代師範で、幹太郎に敗北し、対抗心を抱く。 ・村田市之丞(むらた いちのじょう) 道場幹部の一人。川地東吾と共に登場し、東吾の酒癖を心配する。 ・川地東吾(かわち とうご) 次席師範代。酔うと手がつけられず、幹太郎に対抗心を示す。 ・かや 幹太郎の妹。父の急死に伴い、兄に帰国を求めて訪ねてくる。 ・野口重四郎(のぐち じゅうしろう) 幹太郎の門人。若く才能のある剣士だが、藩の重役の若妻「あさ」と密通し、問題を引き起こす。 ・富原惣兵衛(とみはら そうべえ) 藩の重役。妻「あさ」と野口重四郎の密通によって物語の大きな問題が発生する。 ・あさ 富原惣兵衛の若妻で、野口重四郎と密通する。
Duration: about 5 hours (04:47:25) Publishing date: 2025-01-18; Unabridged; Copyright Year: — Copyright Statment: —

