扇野
山頭火 山本周五郎
Narrateur 七味春五郎
Maison d'édition: 丸竹書房
Synopsis
「画竜点睛」 俺の絵には決定的にかけているなにかがある 絵師の栄三郎は、欠けているなにかを見つけるために、芸妓をあげてどんちゃん騒ぎをやるが、その女達の中におつるはいた 家老の息子と、おつるを奪い合いながら、栄三郎は絵の完成に邁進する。 絵に欠けていたものと、人生に欠かせないものとを対比させながら、見事に描き上げた山本周五郎の傑作小説 お聞きください。 扇野は、1954年(昭和29年)1~2月『面白倶楽部』に発表されたわけですが、虚空遍歴は、1961年(昭和36年)3月~翌々年2月『小説新潮』。ともに五十代での作品。 扇野 主題歌を作成しました。 ■女性ボーカル https://youtu.be/LwX3_ivXdQ4 ■男性vocal https://youtu.be/EcgtArWIL2g ■登場人物 三宅栄三郎(古渓)……絵師。旗本の三男。金右衛門から鳥羽城の襖絵製作を依頼される 三宅数右衛門……栄三郎の父。旗本。 伊織……栄三郎の長兄。 数馬……栄三郎の次兄。 角屋金右衛門……海産物問屋の主人。 おみね……金右衛門の女房。 おけい……金右衛門の娘。栄三郎を密かに慕う おつる……芸妓。 おまさ……料理茶屋「桑名屋」の女中。 おさと……「桑名屋」の女中。 小花……芸妓。 石川舎人……家老。孝之介の父。 石川孝之介……藩の家老の長男。おつるを妾にしようと目論む。 横井宗渓……栄三郎の師。 ■用語集 権柄ずく……権力に任せて、強引にことを行うこと 謹直(きんちょく)……慎み深くて、正直なこと 小格子(こごうし)……江戸吉原の、最も格式の低い遊女屋のこと 土留(どどめ)……土が崩れないように抑えるための止め物 町尻(まちじり)……町外れ しもたや……商店でない普通の家 檜葉(ひば)……檜の葉 軟風(なんぷう)……そよ風 置屋(おきや)……芸者や遊女を抱えている家 辻地蔵(つじじぞう)……道ばたに立つ地蔵尊 詠嘆(えいたん)……物事に深く感動すること。感嘆。 落籍(らくせき)……芸者などをその家業から身を引かせること。身請け。 かねたたき……コオロギの一種で、雄は秋に、ちんちんと鉦を叩くような音でなく
Durée: environ 2 heures (01:50:12) Date de publication: 24/10/2024; Unabridged; Copyright Year: — Copyright Statment: —

