契りきぬ
山頭火 山本周五郎
Narratore 七味春五郎
Casa editrice: 丸竹書房
Sinossi
昭和二十四年発表。ドラマ・演劇になったこともある名作 災害による父と兄の死、そして母と相次いでなくなり、借金のため、娼家に身を落としたおなつ。 彼女は運命を変えるために、行動を起こすのだが。 たくましく生きようとする女性の姿を描いた 山本周五郎の好短編です。 ■登場人物紹介 おなつ……元は隣藩の足軽の娘だった。娼家「みよし」に働く。 北原精之助……女嫌いと噂される侍。 おてつ……「みよし」の女主人。 お菊……「みよし」の妓。 宗田茂吉……おなつの父。足軽。 宗田市之丞……おなつの兄。 仁兵衛……北原家の下僕。 かね……仁兵衛の妻。 伊代……北原家の家政の束ね役。乳母。 衣巻大学……精之助の友人。 三枝内記……精之助の叔父。 茂平……いねの夫。宿屋「むろい」の主人。 いね……おてつの叔母。おなつの世話をする。 鷹二郎……おなつの子。 角屋市兵衛……越前の絹物商。おなつを助ける。 ■用語集 食傷……ショクショウ・同じものが続くことで飽きて嫌になること。特に、食べ物や話題が繰り返されて嫌気がさすことを指す。 娼家……ショウカ・遊女や娼婦がいる家、特に遊郭や売春宿を指す。 あこぎ……非常に欲深く、利己的な行動をすること。強欲で卑しいさま。 挙措……キョソ・言動や動作、振る舞いのこと。特に、行動や身のこなしを指す。 地雨……ジアメ・穏やかに長時間降り続く雨。激しい降り方をしない、しとしととした雨。 簾戸……スド・簾(すだれ)が取り付けられた戸。風通しを良くしつつ、日差しを遮るために用いられる。 二布……ふたの・女性の下帯(腰巻)のこと おつかっつ……ほとんど同時であるさま。 遅速の差がほとんどないさま。 優劣がないさま。 音曲……オンギョク・音楽や歌、特に日本の伝統的な音楽や演奏、歌舞伎などで演じられる楽曲を指す。 ごまめ……ゴマメ・小さな魚、特にカタクチイワシなどの稚魚。乾燥させて食べることが多い。転じて、小さくて取るに足らないものや人物のたとえとしても使われる。 淙々……ソウソウ・水がさわやかに流れる音。川や小川のせせらぎの音を表現する擬音語。 お七夜……オシチヤ・生まれた赤ん坊の命名式を行う生後7日目の祝いのこと。親族が集まり、名前を正式に決める行事。 揺曳……ヨウエイ・物が風に揺れながらたなびくこと。転じて、余韻や影響が長く続くことを指すこともある。 日切……ヒギリ・一定の期限や締め切りのこと。「日切り」とも書き、特定の日付や期日を指す。 贖罪……ショクザイ・自分の罪を償うこと。犯した罪や過ちを償い、許しを求める行為や態度を指す。
Durata: circa 2 ore (01:49:05) Data di pubblicazione: 21/10/2024; Unabridged; Copyright Year: — Copyright Statment: —

